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2025.10.01
コラム

住宅ローンを完済したら終わり?完済後に考えたい3つのポイント

住宅ローンを完済したら終わり?完済後に考えたい3つのポイント

長年かけて支払ってきた住宅ローンを完済すると、「これでやっと返済が終わった」と大きな達成感を得られるものです。

毎月の返済の負担がなくなり、家計にも余裕が生まれるでしょう。

しかし、ローン完済後には、いくつか注意しておくべき点もあります。

特に将来的に不動産を売却する可能性がある場合は、完済後の手続きを怠るとスムーズに進められなくなることもあるのです。

今回は、住宅ローン完済にどのような点に注意が必要か、わかりやすく解説します。

住宅ローン完済で得られる暮らしのゆとり

家計に余裕が生まれる

最大の変化は、家計にゆとりができることです。

浮いた分の資金を老後の生活費や子どもの教育費、趣味や旅行に回せるため、生活の選択肢が広がります。

 

精神的な安心感

「借金がなくなった」という解放感も大きな安心です。

万一の収入減や病気などに備える際にも、毎月の返済がないという事実は大きな安心材料になります。

 

資産としての自由度が増す

住宅ローンが残っている状態では、売却や担保設定に制約があります。

しかし、完済後は不動産を完全に自己資産として自由に扱えるようになります。

将来的に売却や賃貸経営を検討する場合も、制約が少ない状態で進められます。

住宅ローン完済後に必要な手続きと注意点

抵当権抹消手続き

住宅ローンを完済しても、金融機関が設定した抵当権は自動的には消えません。

抵当権とは、金融機関がローン返済の担保として不動産に設定している権利です。

抵当権を抹消するには、金融機関から受け取る書類をもとに法務局で手続きを行う必要があります。

抵当権が残ったままだと売却や相続時に手続きが煩雑になるため、完済後は速やかに抵当権抹消登記を済ませることが大切です。

 

 

火災保険や団信の見直し

ローンを組んでいる間は、多くの場合、ローンの条件として火災保険や団体信用生命保険(団信)に加入しているケースが多いです。

完済後はその縛りがなくなるため、保険を継続するか見直すかを検討しましょう。

特に団信はローン完済と同時に保障が終了するため、必要に応じて別の生命保険に加入することも考えられます。

 

固定資産税の負担は続く

ローンを完済しても、固定資産税や維持費は毎年発生します。

住宅ローン完済で安心してしまい、維持コストのことを忘れると家計に影響を与える可能性があります。

完済後に考えたいライフプランと資産活用

老後資金の準備

住宅ローン返済がなくなると、老後資金に回せるお金が増えます。

ただし、年金だけで十分に生活できるか不安を抱える方は多いのが現実です。

完済後に得られる余裕資金を、老後資金の積立や資産運用に活かすことが将来の安心につながります。

 

不動産の売却や住み替え

住宅ローンを完済している不動産は、売却時に残債の清算が不要なため、現金化がスムーズに進められるというメリットがあります。

老後にコンパクトな住まいへ住み替えたい、資産を子どもへ分けたいといった場合にも、有利に売却手続きを進められます。

 

相続対策

完済後の不動産は、将来的に相続財産として扱われます。

相続人にとって負担とならないよう、早めに相続対策を考えておくことも大切です。

売却や贈与を含めた資産整理は、専門家のサポートを受けながら検討すると安心です。

 

まとめ

住宅ローンを完済すると、家計や精神面で大きな安心を得られるだけでなく、不動産を自由に活用できるようになるというメリットがあります。

ただし、抵当権抹消手続きや保険の見直し、固定資産税の負担など、注意すべき点も少なくありません。

今後のライフプランに合わせて不動産をどう活用していくかを考えることが、将来の安心につながります。

住宅ローン完済後の不動産活用や売却についてお悩みの方は、ぜひ不動産のプロである我々にご相談ください。